ランフラットタイヤの基礎知識

ランフラットタイヤの構造とメカニズム基礎知識 vol.1

パンクにより空気圧が失われても、サイド補強ゴムにより荷重を支えることができます。

テクノロジーと構造

ランフラットタイヤ

ランフラットタイヤ内部

通常タイヤ

通常タイヤ内部
安全面
パンクしても走行できる為、タイヤ交換をせずに安全な場所まで移動できます。
環境面
ほとんど使われる事なく廃棄されるスペアタイヤやホイールが不要になり、省資源化に貢献できます。
機能面
スペアタイヤが不要な為、トランクスペースに余裕が生まれたり、クルマのデザインの自由度が増す等クルマの機能向上にも貢献します。

ランフラットタイヤの見分け方基礎知識 vol.2

ランフラットタイヤには側面(サイドウォール)に、それを識別するための記号が表記されています。
記号はメーカーごとに異なります。

ランフラットタイヤのメリット基礎知識 vol.3

普通タイヤの場合パンクをしてしまうと、空気圧が低下し走行不能になります。パンクによって空気圧が不足すると地面からの衝撃が吸収出来無くなる為、車体に伝わる振動によってハンドル操作が重くなります。

また、高速走行時にパンクしてしまった場合は「スタンディングウェーブ現象」が発生する可能性があり、最悪の場合タイヤのバーストによって事故に至る危険性もあります。

一方、ランフラットタイヤの場合は、空気圧がゼロになっても時速80km、距離にして80km程の走行が可能となりますので、万一パンクしても慌てる事なく近場の整備工場まで車を運転出来ます。
また、スペアタイヤを普段車に載せておく必要が無くなり、車内の空間をより大きく取れる様になります。

ランフラットタイヤの注意点基礎知識 vol.4

ランフラットタイヤにも、注意すべき点があります。

  1. 剛性を強化している事から、普通タイヤと比べゴムの弾性が少なく硬い。段差を通過する際に衝撃を受けて乗り心地が悪くなります。
  2. 商品の流通量が少ない為、タイヤの価格が高い。また、組付作業が出来ない店舗もあります。

その他(専用ホイールなど)基礎知識 vol.5

ランフラットタイヤ用の
ホイールとは?
ランフラットタイヤ用のホイールは、タイヤにアクシデントが起きて多少潰れ気味になっても、ホイールからタイヤが簡単に外れない特殊な構造になっています。

つまり、ランフラットタイヤ専用でないホイールにもランフラットタイヤは装着可能ですが、タイヤを交換する際の脱着性、タイヤがホイールから外れにくい構造からタイヤメーカーは、ランフラットタイヤ用ホイールの使用を推奨しています。

また、ランフラットタイヤ用のホイールに、通常のタイヤを装着する事は可能です。
空気圧センター
TPMSについて
ランフラットタイヤはパンク時、完全に潰れてしまわない為、パンクしていても一見見分けがつかない場合があります。

その為に、空気圧の低下をドライバーに知らせる空気圧センサー(TPMS)があります。 検知方法は2種類あり「直接式」と「間接式」があります。
【直接式】はタイヤの空気圧や温度を圧力センサーを用いて直接検知する方法です。圧力センサーはエアバルブに取付け、車体側と通信を行います。1輪でも空気圧に変化が発生すると、警告灯が表示されます。
【間接式】はABSの車輪速センサーを利用し、回転差を検知する方法です。回転差がある→タイヤ外径が違う→タイヤ空気圧が変化している。という流れです。
間接式は、空気そのものを検知していない為、検知精度が直接式より落ちてしまいます。
ランフラットタイヤの
乗り心地は?
ランフラットタイヤは、タイヤのサイドウォールに剛性を高める補強ゴムを配合する事でタイヤが潰れることを防ぎ、パンクをしても一定距離の走行が可能です。

その為、剛性が高くサイドウォールが硬い分、どうしてもノーマルタイヤより乗り心地や振動・騒音の面で不利と言えます。