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インセット(オフセット)の計算方法は?調べ方・許容範囲・ホイールを変える際の注意点を解説

ハウツー
インセット(オフセット)の計算方法は?調べ方・許容範囲・ホイールを変える際の注意点を解説 インセット(オフセット)の計算方法は?調べ方・許容範囲・ホイールを変える際の注意点を解説

ホイールインセットやオフセット、クルマに詳しい人なら聞いたことがあるワードではないでしょうか。「聞いたことがあるけれど、何のことかはっきりとわかってない」という方もおられると思います。マルゼンでは、マッチングサービスを導入しているのでそのような心配はありませんが、ホイールインセットを無視すると、ホイールが付けられないという場合もあります。

一方で、ホイールインセットを理解していると、カスタムの幅が広がり、より理想に近いルックスを追求することができます。

今回は、「ホイールインセット」について、初心者向けに優しく解説します。

ホイールインセット
(オフセット)とは?

ややこしいのではっきりさせておきます。所謂「ホイールインセット」と「オフセット」は同義であり、単に今まで「オフセット」と言われていたものを国際基準に合わせるために「インセット」に呼び方を統一しただけです。
なので、このページでは「ホイールインセット」と記載することにします。

「ホイールインセット」とは、ホイールを真横から(クルマについた状態なら真上から)見た時の「リム幅の中心線から車体への取り付け面までの距離」のことです。単位はミリで表します。

ホイールインセット(オフセット)とは? ホイールインセット(オフセット)とは?

で、「ホイールインセット」の名称には3種類があり、それぞれ特徴があります。つまり、ホイールの取り付け面とリムの中心線との位置関係によって、3種のインセットを使い分けることになります。

名称意味
インセット(+)
(旧:プラスオフセット)
ホイールの取り付け面がリム幅の中心線よりも外側
ゼロセット(0)
(旧:プラスオフセット)
ホイールの取り付け面がリム幅の中心線上
アウトセット(-)
(旧:マイナスオフセット)
ホイールの取り付け面がリム幅の中心線よりも内側

ホイールのサイズ表記に注目してみましょう。サイズ表記の最後に記載している数字がホイールインセットを指しています。例えば… 「17×7 1/2 J 5 – 114.3 (ET)55」ならインセット55㎜ということになります。つまり、ホイールの取り付け面がリム幅の中心より55㎜外側にある状態です。(ET)はあったりなかったりします。 アウトセットの例は、「17×7 1/2 J 5 – 114.3 -10」 ゼロセットの例は、「17×7 1/2 J 5 – 114.3 0」

では、それらが何に関係していくのか、見ていきましょう。

ホイールインセットを変更すると

インセットを変えると、ホイールと車体の位置関係が変わります。 例えば、同じホイールでインセット55とインセット50の2種あったとしましょう。

インセット55は、内側に55㎜入り込んでいることを意味します。つまり、インセット50の方が5㎜外側に出ていることになりますね。その分、所謂「ツライチ」に近づきます。すごく簡単に言えば、ホイールの端点とフェンダーの端点がそろうことで、レーシングカーのような迫力ある見た目になります。ホイールの存在感もグッと増し、定番のカスタムと言えますね。 また、コーナーリング時の外側への踏ん張る力が増すことで、走行性能がアップするという考え方もあります。

一方で、タイヤホイールがフェンダーやサスペンションへ干渉して、車の走行に支障をきたす可能性があります。大抵の場合は乗り心地が悪化し、燃費も悪くなると考えておいた方が良いでしょう。また、過剰な張り出しは車検に通りません。 飾る用のクルマであれば問題ないかもしれませんが、公道を走るクルマの場合は、そのようなことがない様に見た目と機能のバランスを必ずプロと相談しながら検討してください。

ホイールインセットの計算方法

ホイールインセットの計算方法 ホイールインセットの計算方法

では実際に、「何ミリ出したいのか」「ツライチにはどれくらいのインセットが必要なのか」を調べる方法を解説します。手順解説の中に調べるのに必要なものもまとめていますので、読んでから家を出るようにしてくださいね。

①履いているホイールのサイズを調べる

まずは今履いているホイールのサイズを調べる必要があります。正確な数値を割り出すために必ず最初に確認します。大抵は表面のどこか(ホイールの外郭・内側・スポーク)にあるはずですが、見当たらない場合は裏面に表記されている場合があります。その際は、取り外して確認することになります。もし純正ホイールであれば、カタログやスペック表に書いている可能性もありますね。

ここで必要になる数字は「J数」と「インセット」。 インチアップやリム幅の変更、あるいはインセットのみの変更になるのか、それによって必要になる情報が異なります。

②フェンダーからホイールの距離を測る

ホイールのサイズを確認出来たら、フェンダーとホイールの距離を測ります。
計測のために用意するものは3点です。

  • ・糸(釣り糸など)
  • ・おもり(ソケットや乾電池で代用)
  • ・ものさし(コンベックスやスケールがオススメ)

測り方は簡単です。おもりに糸を付けて、ピンと張る状態にします。おもりをホイールの中心(センターキャップあたり)にあわせ、フェンダーから糸を垂らします。そしたら、糸とリムの距離で測ります。

この距離を測れば、「ホイールをあと何ミリ外側に出せるか」がわかります。

③ホイールインセット(オフセット)を計算する

ホイールサイズ、フェンダーまでの距離がわかりました。ここからが、オフセットの計算です。17インチから19インチにサイズアップするとして、仮に現在履いているホイールを「17インチ・7J・インセット40」、フェンダーまでの距離を30としましょう。※

ホイールのインセットが+40で、フェンダーまでの距離が30ミリ。インセットが+40は、取り付け面が40ミリ外側に出ているということです。つまり、実際に組み込むと40ミリ分フェンダーの内側に引っ込むことになります。そのギャップが計測した30ミリです。この30ミリを埋めるには、ホイールインセットの40ミリから30ミリ分差し引けば理論上の「ツライチ」になります。ということは、「17インチ・7J・インセット10」がツライチになるサイズですね。

しかし、実際にはホイールインセットを調整する前に、J数(リム幅)を上げて計算をします。J数を上げれば、単純にホイールそのものの幅が太くなります。1Jあたり25.4ミリ太くなりますが、内側・外側合わせて25.4ミリ太くなるので、外側には1Jあたり12.7ミリ張り出るということになります。

ということは、今回2J太くなるので外側に25.4ミリ張り出ます。 7Jのホイールでは、インセットが10でツライチになるので、必要なインセットを求めるには、この10に25.4を足してやれば良い、ということですね。

10+25.4=35.4 これがインセット。

つまり、「9J 35.4」がツライチサイズです。

ホイールインセットの
許容範囲と注意点

ドレスアップもクルマを楽しむ要素の一つですが、公道で使用するなら安全こそ最優先。
ホイールを外側に出すときに注意しないといけない点を紹介します。クルマにとってタイヤは唯一地面と接している重要なパーツですし、重たい金属とゴムの塊がむき出しで高速回転しているわけですから、必ず気にかけてほしい内容です

ホイールインセットの許容範囲と注意点 ホイールインセットの許容範囲と注意点

①フェンダーからはみ出さないようにする

インセット数値を下げてツライチを目指す場合、ホイールがフェンダーからはみ出さないようにしましょう。車検に通らなくなります。 正確に言うと、ホイールの中心から上側が前30度・後50度の範囲内がフェンダー内に収まっている必要があります。タイヤ側面のラベリング(銘柄やサイズ、ブロックなど)またはリムガードが10ミリ未満の張り出しであれば問題ありません。

しかし、これはあくまでタイヤ部分を指しており、ホイール部分がはみ出してはダメです。リムはもちろんのこと、ホイールナットが突き出てはいけません。「激闘!クラッシュギア」じゃあるまいし、そんなものを公道で走らせたら危ないので禁止されて当然ですね。

公道で走らせるならば、車検が通る範囲内の合法的な仕様にしましょう。

②ブレーキ・サスペンションと接触させない

ツライチ・ツラウチ関係なく、インセットを変更するとフェンダー内部のパーツやボディに干渉する可能性があります。フェンダー内は特に、ブレーキやサスペンション、ナックルやロアアームなどの走行や操作に直結する部品が密集しています。それらが走行中に干渉すると、部品の破損だけでなく、事故につながることも考えられ、非常に危険です。

例えばインセット値を大きくすると、ホイールやタイヤはフェンダーの内側に入り込んでいきます。そうすると、部品に干渉が考えられます。 また、J数を大きくして、ホイールの幅を広げても同じことが起こりえます。

ここを工夫して太いタイヤやホイールを入れ込む方もいますが、やはりハンドル切れ角の問題やバンプを踏むとフェンダーアーチに干渉して音が鳴るなどの不自由や不具合を耐えている方も多いです。一方で、見た目の完成度は非常に高いクルマばかりでした。

③車の個体差を確認する

クルマには同じ車種でも必ず「個体差」があります。保管環境や走行年数による経年劣化による差はもちろん、新車ですら公差による“ばらつき”は多かれ少なかれ存在します。

要するに、
  • ・同じ車でも、他の誰かの同じ仕様が必ず実現できるかは定かではない
  • ・必ず自分のクルマを確認することが大事

ということです。

「カタログ値」や「他人の体験談」はあくまで参考に過ぎません。いろいろ書いてきましたが、結局は自分の目と耳、そして身体で確かめることが何よりも重要です。「自分の個体がどのような状態にあるか」を把握することが、チューニングやカスタムの出発点になります。カタログスペックや他人のレビューだけでは語れない“実際の状態”を確認することが、長く安心して付き合う為に欠かせないのです。

オフセット調整以外で
ツライチを決める
ホイールスペーサー

ホイールインセットの許容範囲と注意点 ホイールインセットの許容範囲と注意点

ホイールインセットを決めて、いざ入れてみたら「あとちょっと外に出したい」ということもあるかもしれません。そんなときに「ホイールスペーサー」や「ワイトレ」などの選択肢があります。デメリットもありますが、メジャーな方法です。

ホイールスペーサーは、車体とホイールの間に金属のプレートを挟んで、タイヤを外に張り出させるものです。厚さも1ミリから選択できるので、細かい調整ができます。10ミリ以上の厚みのあるものは「ワイドトレッドスペーサー」と言われ、スペーサーと形状は異なりますが、同じ目的のものです。

注意点

これら2つのアイテムのデメリットですが、簡単に言うとホイールと車体を繋ぐハブボルトの噛み込みが、スペーサーの厚み分浅くなるので、ホイールナットの負荷が高くなるということです。結果的に、ホイールナットが緩み、最悪の場合走行中に外れてしまうことがあります。

なので、インセットを調整するときはできる限りホイールサイズの変更で対応することを推奨します。

車種ごとの調整は難しい!
プロにご相談を!

ホイールやタイヤのカスタムは「数値遊び」のように見えて、実際はかなり複雑です。インセットやJ数を少し変えるだけで、見た目はもちろん、乗り心地や操作性、さらには安全性に大きく影響します。そして、それは車種やグレードごとに最適解が異なります。

また、社外パーツを組み合わせるとさらに複雑になります。社外ブレーキキャリパーを装着していると、純正では収まるサイズでも干渉してしまうことがありますし、エアロパーツを付けている場合もフェンダーとのクリアランスがシビアになります。

だからこそ、自分ひとりで判断するのではなく、専門店やプロショップに相談するのがおすすめです。プロは数多くの事例を扱っているので、車種ごとのクセやトラブル事例を把握しており、安全にカッコよく仕上げるためのアドバイスをしてくれます。

まとめ

ホイールインセットの調整は、クルマをカッコよく見せる上で欠かせない要素です。しかし、フェンダーからのはみ出し、ブレーキやサスペンションとの干渉、そして車種ごとの個体差といった、注意しなければならないポイントが数多く存在します。

さらに、スペーサーやワイドトレッドスペーサーといった便利なアイテムもありますが、それぞれにリスクがあり、使い方を誤ると重大なトラブルに繋がりかねません。カタログ値やネットの体験談はあくまで参考程度に留め、必ず自分の車で確認する姿勢が大切です。

最終的に、同じ車種でも「これなら絶対大丈夫」という答えは存在しません。だからこそ、プロの知識や経験を頼ることが、安心して楽しむための近道です。ホイールは見た目を彩るドレスアップパーツであると同時に、走行の安全に直結する重要な部品。見た目の満足感と走る安心感、その両立を目指して、自分に合ったバランスを見つけていきましょう。

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